三鷹市市民協働センター

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【開催報告】講演会「子どもが豊かに育つ場とは」(2月20日)

2017年02月21日

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NHK Eテレ「すくすく子育て」でおなじみの汐見稔幸先生をお迎えし、講演会「子どもが豊かに育つ場とは」を開催しました。

「昔は公園もなく、子どもの遊び場は道路だった。しかし、車が増え『飛び出すな 車は急に止まれない』という標語のように、子どもの自由より車と便利さが優先される社会になった。」「道路で遊べなくなってから児童公園ができた。決まりも禁止事項もなかった公園で、子どもはケガもする中で学んだり、何もないところから遊びを生み出していた。しかし、公園も管理や規制が優先されるようになった。子どもが豊かに育つ場を考えるなら、現代の人間の価値観を再度考え直す必要がある。」「子どもが豊かに育つためにはお母さんも楽しく過ごせなければならない」と、汐見先生からは子育てについての根源的なお話もありました。

また、子どもを育てる環境のよい事例として、小金井市にあるNPO法人「地域の寄り合い所 また明日」が紹介されました。ここは、保育所と高齢者のデイホームと地域の寄合所を同じ建物内で運営しており、幼児と高齢者と地域住民が一緒に交流している場所です。

代表の森田さんも「認知症のお年寄り、乳幼児、児童がお互いに支え合いながら、普通の日常生活を送ることを大事にしています。お年寄りは乳幼児と過ごすことでお世話される側からお世話する側へ。寄り合い所に来る小学生も、普段はおうちで末っ子として甘えていてもここではお世話するお姉さんになるんですよ。いつも一緒にいることで、いつのまにか誰かの支え手になっているんですね」と仰ってます。(ののわ2013.01.18の記事より)

~参加者の声~
♪ 自由に自己責任で遊んだことのない子どもがほとんどになり、自由に自己責任で遊んだことのない親が増えている中で、どのように場を作るのか難しいと思いますが、少し形が見えてきた気がします。
♬ 子どもがイキイキと暮らせるために、お父さんお母さんたちが本来の自分らしくほっとできる場や嬉しいと思うまちづくりという言葉にとても共感しました。身近にどう作っていくのか考えたいなと思いました。
♫ 街の中心こそ、自由に遊べる広場を作ってもらえたら嬉しいです。
♪ 子どもに「あそび」が必要で、「あそび」から生きていく力を得られると思ってはいても、実際に小学生のこどもを育てる身としては「あそび」ばかりやっていられない宿題量かなーと思います。理想を現実にするにはどうしたらいいでしょうか?
♬ 保育をしていく中で、子どもたちには自分で育つ力があり、それに寄り添いながら、心の育ち、生きる力に結びつけていくことの大切さを今回更に感じました。

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